昔 昔
あのおじいさんが
もっともっと若く
まだ何もしらなかった頃のお話
彼の右腕には
まだシルバーの腕輪が光っていた
それは
ある島のプリンセス
歌うたいの少女に
お渡ししてきた
今も
いつも
彼女のことを思っていると
伝えておくれ
ハミングバード
暮れゆく海辺の空には
ラッキースターが輝く
その星に
毎夜誓う
どうか
あの姫君が
いつも幸せで
あったかな場所で
夜みる夢が
楽しいものでありますように
その祈りを唱えては
毎夜月の下
誓いとともに
かつてあった銀の腕輪のあたりを撫でる
彼女に会ったのは
確か
この満月が
何度か満ち欠けして
さらに島から3周分遠くのパラダイス
そこで見た
二人の夢は
今も永遠に
どうか
彼女の見る夢と
僕の夢が
毎夜 接続され
豊かで実り多きものでありますように
涙のかわりに
笑顔が光る彼女の
左腕には
彼からもらったギフト
彼に渡した言葉のかわりに
受け取った銀の腕輪が
女性には少しずっしりと重い腕輪は
いつも彼女に彼の存在を
覚えていてという彼の願いを
心に浮かべながら
歌にのせ
彼女の愛を永遠に紡ぐ
“wherever you are
I’m sending my love from this island, so you’ll never be alone”
ハミングバードは
波音とともに
彼女のクリスタルのような
沈黙の音が繰り返し歌われる
心
愛の歌
それを手ぐりよせるように
青年の彼は
耳元で
彼女の愛を聞く
遠く離れてしまったように
錯覚することもあるけれど
所詮ぼくたちは
同じ宇宙
同じ海の
同じ空の下
同じ波音を聴いている
彼女に伝えておくれと
ハミングバードに
お願いする
どうか
君はいつも幸せでいて
僕はいつも幸せだよ
君の愛が
いつも波音とともに聞こえてくつ
る
愛があるこの世界は
全ての砂つぶ
全ての原子までも
光に包まれて
永遠に
溶けてゆく太陽が
その砂つぶから
生きるエネルギーを
僕ら、生命体にくれる
勇気をもって
もう一度会いに行こう
彼女が住まう
銀の浜辺には
僕が残してきた心と
そのパートナーである彼女の
素敵な笑顔がいつもある
長い髪が
いつも海風とダンスしている
ダンスとともに
彼女は僕の方を振り返り
きっとこう呼ぶ
“スイートハート、今日は何して遊ぶ? what game shall we play today, my sweetheart”
過去につながるものは
もうすでに別の浜辺においてきた
この島 に辿りついてからは
過去のない
今しかない自分とともに
朝起きてから
夜眠りにつくまで
ただただ 水平線を眺めている
relaxmax
2019/08/25 10:37、Ikue Uyama <relaxmaxontheroad@gmail.com>のメール:
昔 昔
あのおじいさんが
もっともっと若く
まだ何もしらなかった頃のお話
彼の右腕には
まだシルバーの腕輪が光っていた
それは
ある島のプリンセス
歌うたいの少女に
お渡ししてきた
今も
いつも
彼女のことを憶っていると
伝えておくれ
ハミングバード
暮れゆく海辺の空には
ラッキースターが輝く
その星に
毎夜誓う
どうか
あの姫君が
いつも幸せで
あったかな場所で
夜みる夢が
楽しいものでありますように
その祈りを唱えては
毎夜月の下
誓いとともに
かつてあった
銀の腕輪のあたりを撫でる
彼女にあったのは
確か
この満月が
何度か満ち欠けして
さらに島から3周分遠くのパラダイス
そこで見た
二人の夢は
今も永遠に
この世界は
みんなの夢でできている
みんなで同じ夢を見ている
どうか
彼女の見る夢と
僕の夢が
毎夜 接続され
豊かで実り多きものでありますように
涙のかわりに
笑顔が光る彼女の
左腕には
彼からもらったギフト
彼に託した言葉のかわりに
受け取った銀の腕輪が
女性には少しずっしりと重い腕輪は
いつも彼女に彼の存在を
覚えていてという彼の願いを
心に浮かべながら
歌にのせて
彼女の愛を永遠に紡ぐ
“wherever you are
I’m sending my love from this island, so you’ll never be alone”
ハミングバードは
波音とともに囁く
その調べとともに
彼女のクリスタルのような
沈黙の音が繰り返し歌われる
心を込めた愛の歌
それを手繰り寄せるように
青年の彼は
耳元で
彼女の愛を聞く
遠く離れてしまったように
錯覚することもあるけれど
所詮ぼくたちは
同じ宇宙
同じ海の
同じ空の下
おんなじ波音を聴いている
彼女に伝えておくれと
ハミングバードに
お願いする
どうか
君はいつも幸せでいて
僕はいつも幸せだよ
君の愛が
いつも波音とともに届いてくる
愛があるこの世界は
全ての砂つぶ
全ての原子までも光に包まれて
永遠に溶けてゆく太陽が
その砂つぶから
生きるエネルギーを
僕ら、生命体にくれる
勇気をもって
もう一度会いに行こう
彼女に会うころには
僕は おそらく 一つ歳をとり
彼女と同じ歳となる
彼女が住まう
銀の浜辺には
僕が残してきた心と
そのパートナーである彼女の
素敵な笑顔がいつもある
長い髪が
いつも海風とダンスしている
ダンスとともに
彼女は僕の方を振り返り
きっとこう呼ぶ
“スイートハート、今日は何して遊ぶ? what game shall we play today, my sweetheart”
その彼女は
今どこか
もちろん鳥たちは知っている
彼には秘密があって
彼女はその嘘を含めて愛した
過去につながるものは
もうすでに別の浜辺においてきた
この島 に辿りついてからは
過去のない
今しかない自分
朝起きて 眠るまで
ただただ
水平線を眺めては、、、
あの夕暮れ
特別美しいサンセットのいちにち
何度前の新月だったか覚えてはいない
あの日は
とってもいつもより
たくさん星が輝いていた
彼らとともに
おっきい魚のお腹に探検して
過去の彼女に
今一度会いに出かけたお話は
ちょっと、休憩してからにしようか?
夜はまだ始まったばかり
朝日がのぼるころには
すっかり
新しい一ページをめくる準備ができている
relaxmax